murk-paris2009-02-19

以前お仕事でエコールブール(19世紀末にパリに創設された高等装飾美術学校の名門)木象嵌教室に訪問したことがあります。主任のガブリエル教授からアトリエと生徒作品の説明をして頂きました。同時に教育:人材育成において、伝統と現代性やノウハウと創造性を結びつける大切さを熱く語って下さいました。この伝統校は伝統技術をきちんと踏まえ、かつ時代の変化にも順応してきた柔軟な学校のようです。
でその時、ガブリエル教授から彼の自慢の卒業生=現テキスタイルデザイナーにコンタクトしてあげてと名刺を頂いていたのを先週フッと思い出しその彼女に電話してみると私の連絡を3ヶ月も待っていたのよと言うから驚き!フランス人気質のリップサービスでペラペラ話す気さくな若者。明日から皮の展示会に出展しているからと招待されたので新素材と新人類遭遇できる歓びで胸膨らませて行ってきました。
展示作品は少なかったのですが、ひゃー凄かったです。彼女は気が遠くなる時間をかけ丹念に木象嵌手法で皮素材を独自の美の世界 皮象嵌(と言うのかどうかは?) を表現していました。と言ってもわかりにくいですよねえ。
なんせ写真撮影禁止ということで。。カタログには載っていますが。。ご本人の希望なので今は伏せておきます。残念!
コラボで皮象嵌帽子が完成した暁にはご紹介出来るかと思います。
ヨーロッパの伝統技術の先任の方々と伝統を継ぎ伝えてくださった方々 このヨーロッパの土壌に感謝の気持ちで作品を作ることができれば幸せです。
待ちどおしい**