murk-paris2010-01-27

パレロワイヤル劇場の続き。裏方編 カツラ×帽子

『カツラが流行ると帽子がすたれる。帽子が流行るとカツラがすたれる』という時代もあったようにカツラと帽子は微妙な関係です。 舞台の裏方で私達にもちょっとした精神的プチバトルがありました。というのもかつらの上に帽子を被らされた役者さんは舞台上で帽子をとるのですが、とった後のヘヤースタイルならぬかつらスタイルが崩れる事無く美しく見せなけねばいけません。つまり2重の美を要求されていたのでした。ヘヤー担当のナタリーとカツラと帽子の初合わせの時は辛かった。時間かけて綺麗に仕上げたカツラの上に大きな帽子を被せてガバって外したとたんくちゃくちゃのカツラを見て彼女の口からは悲壮な叫び。私も心が痛み「うーどうしよう。。裏生地はずしますか??」と切なげに問いかけると『大丈夫よ!彼女は舞台のベテランだから慣れてるわよ!!』と豪快なお言葉は。。。
ご紹介します。愛しの衣装家&衣装総監督ブリジットです。彼女の一言一言で勇気づけて頂きました**

『帽子ではいつも泣かされるのよ。慣れているわ!』と最初は引きつりながら言ってたけど会うたびに打解けて時間のあるときはおひげの植毛技法を教えてくれました。さすがベテランのナタリー通称ナットです。揉みあげがやけに似合ってますよねえ。当然ですが つけ揉みあげです。

劇場でただ一人衣装関係を担当しているのはナタリー。この劇場一途に20数年働いている2児の母。凄い人です!

素晴しいスタッフの方々と出会えたお仕事に感謝して、また新しい出会いを願ってお仕事頑張りましょう!!



にほんブログ村 ファッションブログ 帽子へ